2020年7月23日〜2020年7月26日は4連休となります。
4連休はいかがお過ごしでしょうか。
オリンピックが延期になっていなければ実際に観に行っていたかもしれないですね。
そんな4連休ですが私は風邪を引いてしまいました。
風邪を引くたびにこのキャッチコピーを思い出しますのでそれを紹介したいと思います。
カゼは、社会の迷惑です。
ベンザエース/武田薬品/1983年
風邪を引くと必ずこのキャッチコピーを思い出します。
実際にこのCMを直接みることができた世代ではないのですが、受け継がれている”考え方”というものがあります。
風邪をひかないことはとても大事ですが、風邪をひいてしまった後の対応はもっと重要だと思います。
キャッチコピーの研究
今回のカゼは、社会の迷惑です。を商品と時代という切り口から分析していきたいと思います
商品
今回の商品は武田薬品のベンザエース(総合風邪薬)が対象となります。
HPを探したのですが1983〜1996年の商品のため正式HPはなかった(と思います…)。
のため現在のベンザブロックプラスのHPを載せたいと思います。
この風邪薬が今回のキャッチコピーの対象となります。
風邪薬って選ぶのが難しいですよね。
特に自分自身が参っているときにどの風邪薬を選べばいいのか…
手に取りやすい位置にあるか、目に入りやすいか、知っているか、使ったことがあるか…
という基準でしか選ぶことが意外と多いジャンルだと思います。
専門的知識があればどの成分が…となるところですが、含まれている成分について知らないことが多いですよね。
なのでより知られているというのが重要になるところだと。
時代
さて、これのキャッチコピーが世に出たのはいつか。
1983年のことである。
1983年は日本ではディズニーランドが開演したり、ファミリーコンピュータが発売されたり。
あとはおしんが始まった年。
日本では風邪を引いても薬を飲んで働いている時代。
風邪を引いても働き続ける必要があったのかもしれません。
(風邪薬を飲んで働いているのは今も変わらないですが…)
ただし、風邪薬を飲んで働くということに対する考え方はこの前後で変わっている。
これ以前では風邪薬を飲んで働くというのは、風邪の影響を下げて”自分が楽になって”働くだけだったのでしょう。
しかし今は、風邪薬を飲んで働くというのは、風邪の影響を下げて”まわりへ移さない”で働くということに変わっている。
このように風邪薬が自分自身のため→周りへ移さないためと変化が起きた。
予防への変化
風邪薬の使用自体が事後的な対応かと思います。
しかし、現在はどのような領域でも事後的な対応よりも予防に力を入れているのではないでしょうか。
フィットネスジムや歯科などのヘルスケア領域は事後対応から予防ヘルスケアに移行している。
この予防的(事前的)ヘルスケアの領域からかぜ薬のキャッチコピーを考えてみるのも面白いのではないでしょうか。
まとめ〜風邪薬のキャッチコピーからみる労働の価値観の変化〜
風邪薬から見る労働の価値観の変化。
自分のために飲む風邪薬からまわりの人のために飲む風邪薬。
人々の労働観も徐々に変わってきていると思います。
どうしても労働生産性が低いと言われる日本。
働くことがいやいやではなく。
楽しく価値を提供して自分もまわりも幸せになりながら働ける時代がもうすぐ来るでしょう。
最後に
このブログでは言葉によってもう少しだけ人生を楽しくさせるためにキャッチコピーやボディコピー、タグラインの研究していきます。
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